北京五輪とコマーシャリズム

最近では、日本国内においてもオリンピックコマーシャリズムとのふたつの結びつきについてかなり好意的な受け止め方をする人たちが増えてきました。
アメリカなどでは、現在ではコマーシャリズムというものは、オリンピックと切り離すということは考えられず、そのふたつの結びつきに対して大きく評価されるものである、という認識が強いのです。

それが顕著に表れた例が、今回の北京オリンピックにおいて、いくつかの競技の決勝戦が午前中の間に行われることになった、というところでしょう。
今までオリンピックの決勝戦というものは、通常午後に行われるのが通例でした。
しかしこの北京オリンピックでは、体操の団体・個人の総合決勝、また競泳の全種目などが北京時間での午前中に行われることになったのです。
これはなぜかというと、アメリカ向けの独占放送権を持つNBCテレビが、人気のある競技はアメリカ時間のゴールデンタイムにあたる時間帯に行うよう要求したからだそうです。
北京オリンピックにおけるすべての運営費の半分近くにあたる9億ドルを、放送権料として支払っているNBCテレビの要求が、そのまま通ってしまったということですね。
このあたりは結局、コマーシャリズムが存在しない状態でオリンピックの開催などありえない、ということになってきたんでしょうね。

これに関しては批判的な意見があるようですが、盛大なオリンピック大会を無事開催できるのは、スポンサー企業や巨額な放映権を購入してくれるテレビ局があってこそである、という見方もできますよね。