不安視される中国の観戦マナー

2006年8月、北京オリンピックのテスト大会の位置づけとなる、プレオリンピックが開催されました。
2008年8月からの北京オリンピック本大会の競技場が実際に使用され、試合の進行やボランティア・報道関係の対応などすべて本番の『オリンピック仕様』で行われたのです。
このプレ五輪を通じて問題点として浮き彫りになったのが、観客の観戦マナーについてです。
特に問題視されたのは、厳格な観戦マナーが必要なテニスです。
2006年10月中旬に行われたテニスのプレ大会で、欧米を中心とした選手らが試合後口々に観客の観戦マナーの悪さを指摘したのです。
試合中にもかかわらず観客席間を移り歩く人が多く、試合が中断してしまう場面が幾度となくありました。
注意を促すアナウンスが中国語と英語で流れたのですが、少しも収まる気配はなかったといいます。
トスをあげる瞬間や試合の重要なポイントとなるケースで、携帯電話の着信音が鳴ったり、話し声が止まらない、などという光景がよく見られたようです。

もちろんテニスの試合会場でも、さまざまな働きかけはしていました。
大会前、あらかじめインターネットの公式サイトで観戦マナーを記したものを公開していましたし、当日の会場でも注意を促す場内アナウンスが流れていました。
それでもこのような事態になったわけですから、本番を控えてやはり不安が残りますよね。
中国が「スポーツ王国」となるには、「観戦する側の成熟」がまだまだ必要といえそうです。
今後の中国のスポーツ発展にも大きく関わる課題だと思います。